序章

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「これはなんだ?」 老人は放り投げられた物を受け取りまじまじと眺めながら尋ねた 渡された物は何かの鉱石でできた長さ15㎝程の六角柱の物体だった 「それは警報器みたいな物だ。もし自分達で何か手に負えないような出来事があったらそれに魔力を込めればこっちに報せがくるから」 「そんな物があったのか」 老人は驚きながら渡された物をしまう 「ただしそれは一回しか使えないから緊急事態以外は使わないで貰いたいね」 若者は笑いながら説明を付け足した 「そうか、何から何まで助かる。ありがとう」 老人は再び頭を下げる 「まあ直ぐには来れないかもしれないけどそれは勘弁願いたいね」 「これがあるだけで心強く感じる」 二人して笑い合う
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