1こ

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「あの、もしもし」と、肩をポンポンと叩いてみる。 すると、その大きな身体にある首が持ち上がり、机の前にいるあたしと目が合った。 形の整った眉毛。切れ長の鋭いけど綺麗な瞳。鼻筋の通った鼻。血色のいい上品な唇。 あたしのクラスにこんな人はいなくて、見たことがない。 だけど……。 だけど……。 本当に会えたんだ……。 思わず、息を飲む。 あたしはこの人をずっと前から知っていたんだ。
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