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『オバちゃん』がこのエッセイの魅力❤との彼のタグを受けて。
私が生まれて初めて『オバちゃん』と呼ばれた時のことをば少し❤(笑)
ひさびさ、かずの初体験劇場~♪(笑)
題して『初めてのオバちゃん』
まんまや(笑)
♨ ♨ ♨ ♨ ♨ ♨ ♨ ♨
私のイトコは歳上ばかり。だからその息子や娘達には、私より15前後歳下の子が何人もいる。
彼らは小さい頃、我が家を格好の遊び場にしていた。
私が平気で家を開けっ放して出かけるから、留守宅に侵入していつも仲良く暴れ回る(笑)
そのチビ達は、当時大学生だった私を『お兄ちゃん』と呼んでいた(笑)
私も好きに呼ばせていた(笑)
大学を卒業した、22歳の春。
とりあえずの臨時職が決まり、私は上司になる人に釘を刺された。
「お客様のお相手もあるから、出勤はそれなりの服装でね」
さすが、学生時代から私をよく知るその上司、釘刺すツボを心得てらっしゃる(笑)
そして私の服装は一変した。
ぬぼーっとした兄ちゃんは、ある日突然、大人の女(笑)に変身したのである。
これに一番仰天したのは、チビ達だったらしい(笑)
私を見ると目が泳ぐ、泳ぐ(笑)
「お兄……お姉……おば……」
どう呼べばいいのやら、いたいけな子供心は大混乱(笑)
罪作りな私でゴメンよチビ達(笑)
そして、ひと月ほどの葛藤期間(笑)を経て。
彼らは、私をどう呼ぶかの結論に、自力で到達した(笑)
エライぞ!! チビども(笑)
チビ達のうち、女の子は『お姉ちゃん』。
そして男の子は『おばちゃん』(笑)
決定(笑)
小さな子供にとって、『お姉ちゃん』と『おばちゃん』の境界は、学校の制服姿なのか仕事服姿なのか、それが一番大きいようだ。
ただこの場合、『お兄ちゃん』の残像が、彼らの頭を悩ませ、整理にひと月を要したと考えられる(笑)
女の子達が『お姉ちゃん』と呼ぶことにしたのは、小さいながらもそこは女の子、私への深遠な配慮であった。
だって最初の頃は、うっかり『おばちゃん』と呼んだ妹を、『ばか、お姉ちゃんじゃろ!』と姉がたしなめてたもん(笑)
そこまであからさまに気を遣わなくていいのに(笑)
男の子にはそんな遠慮はない。ビシッと『おばちゃん!』(笑)
彼らは、あのショッキングな春以来20年以上経ち、いい大人になった今でも、私のことをそう呼んでくれる。
女の子は『お姉ちゃん』。
男の子は『おばちゃん』(笑)
三つ子の魂百まで、だな(笑)
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