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さてお正月、皆様どうお過ごしですか?
私は例年どおり、親戚一同と年越し。
例年と違うのは、私がテレビや睡眠ではなく、ケータイ画面に首ったけなこと(笑)
「かず姉ちゃん、どうしたん!? ケータイ買うたっちゅう話は聞いちょったけど」
皆さんへの年始のご挨拶コメントに大忙しの私に、『初めてのおばちゃん』に登場の従姉の子供達(笑)はみな目をまん丸に。
「んー、年始のご挨拶メールを、ちょっとね」
この期に及んでまだエブリスタのことを、バー以外では秘密にしている私は、適当にごまかす。
「一斉送信すりゃええのに」
「いやいや、そんなことはできん!」
「やりかた解らんのじゃろ~(笑)」
メールの一斉送信。
……確かに、知らん(笑)
けど、エブリスタでは個人個人にしか送れないし、もし一斉送信できてもする気はない。
「一人一人に送ることに意味があるんちゃ!」
「ふ~ん」
会話の相手は、『ばか、おばちゃんじゃなくて、お姉ちゃんじゃろ!』と妹をたしなめた、あの子である(笑)
一段落してケータイを閉じた私に、彼女は言った。
「かず姉ちゃんケー番教えて~。赤外線で。できる?」
「まっかせなさ~い♪」
赤外線送信。それこそは、私が初めてマスターしたケータイ機能である! 詳しくは非公開分14ページ参照(笑)
参照……できるか!!
失礼しました~(笑)
易々と番号交換を終わった私を見て、彼女だけでなく、みなの顔色が変わり始めた。
「メール打つのも早いし、姉ちゃんまさかツイッターとかやっちょるん?
ショック~! 超初心者に完璧先越されたかも~!」
やってまへんがな、エブリスタだけでアップアップしてんだから(笑)
私のケータイ狂いは、親戚一同に少なからず衝撃を与えたらしい(笑)
帰り際、彼女は私から、ひょい、とピンクちゃんを取り上げた。
「ちょ、貸して」
「……?」
戻って来た時ピンクちゃんには、青を基調としたビーズ玉を連ねたストラップが、ぶら下がっていた。
「……」
「あげる。色気も素っ気もないケータイじゃから、お年玉!
ほら、『玉』じゃろ?(笑)」
最後のジョークはイマイチだったが(笑)、なかなか……粋なことしてくれる。
あのチビどもの成長に、ちょっとホロリとしたりして。
ったって、もうとっくに30過ぎてるけどね、みな(笑)
というわけで、我がピンクちゃんに、初めて螺旋ヒモ以外(笑)のストラップが付いた、お正月です。
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