3人が本棚に入れています
本棚に追加
ガン!!
「痛ッッ!!」
不意に頭を襲う衝撃と共に僕は目を覚ました。
しかしながら、目を覚ましたという自分の意識を疑うくらい周りの景色は真っ暗闇だった。
「どこだ? ここは? 確か僕は死んだはず……」
僕のその疑問に答えてくれる人などいるはずもなく、暗闇の中に閉じ込められた僕はただただ途方に暮れていた。
「すみませんー誰かいませんか?」
暗闇に向かって問いかけてみるも、返答なし。
時間が経つにしたがって暗闇に目が慣れてきてある程度周りが見れるようになった。
背が高く飄々としている木が周りに何本も生えていた。それだけ判断してしまうのは材料不足だと思うが、どうやらここは森の中のようだ。
そう仮定すれば光がないもの合点がいく。
最初のコメントを投稿しよう!