序章

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『ここ』の冬は厳しい… 夜になると決まって吹雪になり、一面鈍色の世界に閉ざされる… 灯もなく、皆一歩も外へは出られなくなる 真っ白い吹雪と真っ暗い闇 聴こえてくるのは、日本海から吹き荒れる風の音だけ… 暗く… 冷たく… 寂しい場所… でも、この男には『ここ』は十分な場所だった…
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