序章

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スッと伸びやかな反り 艶やかな漆黒の鞘を抜く “シャリン…” 冷たい金属の擦れ合う音とともに その姿を現す キラキラと輝く刃… ゆるりと湾曲した切先 じっと、その刀身を見つめると 煙のように匂い立つ刀文が揺らめいて 男の整った顔立ちを映し出している その刀は 『和泉守兼定』 そしてこの男は 『石田義勝』
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