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中3のとき、思い込みで恋を始めた。 だから諦める気になればいつでも諦められると思っていたのに、実際はそうじゃなかった。 始まりは中3の春。 吹奏楽部で遠征した帰りに桜祭りに寄った。 「恋人と来たらいい」なんて先生が言うものだから、好きになってもよさそうな男子を探した。 目に留まったのは1つ下の石黒雅(いしぐろ まさ)。 思い込みはここからだった。 結局桜祭りはいつものメンバーと回って、思い込みも消すはずだった。 なのにどうしてだろう。 気になって仕方ない。 中野真樹(なかの まき)。 あたし、恋しちゃったみたいです。
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