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弦。
僕の幼なじみだ。
家は隣同士。
幼稚園の頃から一緒にいる。
サッカーも二人でずっとやってきた。
弦はちょっと強引だけど、とってもいい奴なんだ。
今だって弦の特別授業が終わるまで待ってろって言われて放課後の教室で待たされてる。
別に嫌じゃないんだけどね。
あっそろそろ弦が来たみたい。
ガラガラガラ
「わりーな、祐。せんせーの話が長くてよー。待たせたな。」
弦急いで来てくれたのかな?ちょっと息切れしてる。
「ううん。大丈夫だよ。それよりも弦ってほんっと先生に期待されてるよね」
「そうかー?ただ単に補習やってるだけだけどな。」
「えーそうだよ~。弦すっごく頭いいもん」
そうなのだ。
弦はクラスで1位、2位を競うほど頭がいい。
でもサッカーで主将を務めているからとても忙しくて、授業では時たま寝てしまうのだ。
僕だってサッカーしたあとは授業中に寝ちゃうけど、
こうやって渾身的に弦だけに補習をしてくれるのは、弦には才能があって、僕は勉強してもしなくても変わらないって先生が分かってるからだ。
弦だけズルいって思うけど、弦は裏でめちゃくちゃ努力をしてるって知ってるし、そんな弦には到底敵わない。
しかも弦は顔がいい。
俺様~とか、ワイルド~とか言われる類いのイケメンだ。
なんでこんなに完璧なんだろ~?
「祐ー。おーい。何俺の顔ずっと見つめてるんだ~?そんなにイケメンか、俺?」
「ばっ!違うっ///」
気づいたら弦の顔が目の前にあった。
こんな近くで見つめられると
「恥ずかしい?」ニヤリ
「ちっ違うってのっ//
もう、弦変なこと言ってないど帰ろうっ!」
突然あんなことを言われたら誰だって照れるよ。
やっぱり前言撤回。
弦は完璧じゃなかった。
ただの俺様たらしだったよ。(泣)
これが僕達の日常です(汗)
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