そのままの君でいて―リョウク

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リョウク「ねぇ、アラン」 アラン「何?」 私は雑誌を読みながら、顔も上げずに答えた リョウク「僕ね、アランが羨ましいんだ~」 アラン「私が?……どうして?」 リョウク「何にでも冷静で、何でも出来てカッコいいし。何かこう……あっさりした感じがいいなぁって」 あっさり………ね でもそれって、人の見方によっては冷めてるとも思われるんだよ アラン「私はリョウクの方がいいと思うけど。愛想いいし、いつもニコニコしてる方が周りに好かれるだろ」 リョウク「………アランも僕の事羨ましいの?(笑)」 リョウクは私の顔を覗き込んで聞いた アラン「まあ……少しな」 何だか素直に認めるのは嫌で曖昧に返事した リョウク「僕たち、中身だけ交換できたらいいのにね」 リョウクは、お互い都合いいでしょ?って笑った アラン「こんな性格、貰ったっていい事ねぇよ」 リョウク「……そうかなぁ……でも、僕的にはアランならそれでいいと思うよ?」 アラン「こんな口悪くて男みたいな性格が?」 リョウク「アランはそのままでいいの。……逆にアランが女の子らしすぎたら気持ち悪いもん」 可愛い顔して恐ろしい事言うな .
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