ヘンカ

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「…………なんだか酷い日記ですね。」 「素直な感想ね、坂本君。幸彦氏は精神に異常を抱えたらしいわね。」 「…………あれ?」 「どうしたの?坂本君」 「いえ、この日記読む限りだと自殺じゃないですか?これ」 「日記だけだとね。けど報告書にはナイフに指紋が付いていたって書いてないのよね?」 「第一あの報告書大雑把過ぎませんか?」 「それも……謎かもね。」 「え?」 キィッバタン 「…………あの……御時間の方は………」 「へ?」 時計を見てみると8時になっていた。 「嘘…こんなに時間がたってたなんて。でももうすぐなのね……この事件が解けるのが」 「えっ!!零奈さんもう解けたんですか?」 「これこれ、聞き間違えるな。解けそうって言ったのよ?」 「…………あの」 「ん?」 「…………泊まっていくのはいかがでしょうか?」 「いいんですか?確かに現場を見てみたい気持ちも有りますが……。」 「零奈さん!泊まるのはまずいですって!」 するといきなり零奈は坂本の顔に近づけた。 「え?ちょ?れいなさん?」 「今晩で決着をつける。犯人はアレだ」 「……はい」 「…………あの?」 「あ、ああ。では御言葉に甘えてもいいですか?」 「…………はい。わかりました。では支度をします。」 「お願いします。」 キィッバタン
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