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「ふーん……」
安い煙草を吸いながら私、弥月零奈は事件の報告書を読んでいた。
因みに私の職業は探偵。このオンボロ事務所「弥月探偵所」の探偵である。
「どうかしたんですか?零奈さん」
と話しかけてきたのは相棒の坂本信也である。
さっぱりした性格と格闘術を習ってるだがなんだがで採用した。つまりは用心棒である。
「いやね?在り来たりな殺人事件の報告書読んでたのよ。犯人は被害者の胸に一刺して逃走。」
「……なんだがまんまッスね。警察に任せればいいじゃないですか」
「それもそうなんだけどね?ただ被害者の手の中のメッセージが気になっていてね」
「どうかかれていたんですか?」
「メッセージはこう書かれていた」
-はん は
いない-
「はん?なんのはんでしょう?班?半?それにいないって?」
「さぁ、今はまだわからない。だからこうして頭を巡らしているわけ。」
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