シラベ

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「…………お待たせしました。こちらが幸彦様の日記となります。他の者の日記は見つかりませんでした。」 「ありがとうございます。貴女は仕事に戻って構いませんよ。」 「…………はい。失礼します。」 キィッバタン 「……それで、零奈さん。なんでですか?」 「それは」 「それは?」 「秘密」 「……こんだけ溜めといて秘密ですか!!」 「いいじゃない。この話は後回しでもいいことでしょ? それより調査調査」 「……後で喋ってくださいね?それより日記があってよかったですね。」 「えぇ。助かったわ。」 そう、私は日記を読んで推理するのである。現場に行かなくても日記を読めば大抵解るほどに。日記とは日を記すと書く故にその人自身の一日一日の心がわかる。 「早速読みましょうよ。零奈さん。」 「はいはい」
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