目線はいつも..

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「髪..アレンジしようかな?」 考えたものの、昨日の今日で意識してるのをバレるのは気が引けたからそのままストレートにして駅に向かった。 「なーんか高校生って感じ!」 「そうだな」 ビックリして振り向くと中学一緒だった田中くんが居た。 「朝からビックリさせないでよ!」 「ごめんごめん お前も電車通だったんだ」 「え そうだけど、もうすぐ電車来ちゃうからまたね あっち行かなくちゃいけないし..」 そう言って反対のホームを指差した。 「そうだな、またな」 そうして田中くんとバイバイして階段を上がっていたら、 「亜-海-」 呼ばれて、後ろを向くと紗耶香がいた。 「慌ててどうしたの?紗耶香らしくない」 「それがね.. 余裕を持って家を出たんだけど、駅の近くで渋滞に巻き込まれちゃって」 「そっか.. 車ってこうゆう時不便だね」 「だねー」 2人で笑いあって、電車を待っていた。 学校に着いて教室に向かった でも、教室に入るのを躊躇う。 4組は1番端っこの教室で1番前の席だし後ろから入るのは変だ。 かといって前から入ると相沢くんが居るかもしれない... 下駄箱見ておけばよかった。 なんて後悔しながらドアを開けたら、まだ人は少なく相沢くんもまだ来てなかった。 「よかった」 小さい声でつぶやいて自分の席に座った。 暇潰しに持って来た本を、鞄からだして読んでいたら 目の前に可愛らしい笑みを浮かべている女の子が居た。 「高倉さんだよね?」 「う、うん そうだけど..」 「あたしね、広澤梨乃! 梨乃って呼んで?」 「梨乃..ちゃん...?」 「呼び捨てでいいよっ 高倉さんのことを亜海って呼んでもいいかな?」 「うん」 そうして、梨乃と前の中学のこと、なんで南高に入学したとか話して盛り上がっていた。 ガラガラ.. 思わずドアを見てしまう。
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