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登校してきたばかりの相沢くんと目が合ってしまって動揺しながらも、平然を保って梨乃の方を見た。
「でねー、前の中学の..亜海どうかした?」
「え?...あー」
いつの間にか上の空になっていたらしく、説明に困っていたら
キーンコーンカーンコーン
「あ、席戻るねっ」
「うん」
タイミングよくチャイムが鳴って 名残惜しそうに梨乃は自分の席に戻って行った。
「おはようございまーす」
と先生が入ってきて朝礼と1時間目~4時間目まであるHRの説明などをした。
「今日さ、イオン行かない?」
朝礼が終わってすぐに4組に来た紗耶香が提案する。
「うん いいよ~」
「なんか、放課後そうゆうとこで遊ぶのいいよね!」
「うんうん地元ないもんねー田舎すぎっ」
「こっちまだちょっと都会だから都会行く練習だあー」
「あはは」
紗耶香は行く約束を終わらせると教室に帰っていった。
この辺りには、イオンくらいしか遊ぶ所がない普段地元に居たらあまり行かない場所だし楽しみだ
「HRだるそっ」
目の前を通った相沢くんがそうつぶやいた。
聞こえてきてしまった言葉に思わず笑ってしまう
「なに1人で笑ってんの~?」
「あ いや.. 放課後に3組の子とイオン行くの楽しそうだなあ~って」
「ふふ 亜海子供みたい」
「子供言うなっ」
「子供 こども~」
「もう梨乃っ」
案外ここの学校好きになりそうだなあって昨日より思えた。
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