1章

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*********** ケーキを買って帰った二人は柊介の部屋でくつろいでいた。 「ケーキ食べようよ!」 箱を開けて沙良が嬉しそうに取り出す。 沙良が選んだのは苺のショートケーキ、柊介がチョコレートケーキだ。 「高梨っていつもそのケーキだよな。」 コップにジュースを用意しながらにこにこしてる沙良に言った。 「いいじゃない。変わらないものが好きなの。本城だってチョコケーキはかりじゃない」 「他のにしてはずれだと嫌だからな。」 つぎわけたジュースを沙良に渡しケーキを受け取る。 「では、お誕生日おめでとう!」 二人で乾杯をしてケーキを食べ始める。 「美味しい!やっぱりこれが好き!」 幸せそうにケーキをほおばる沙良を柊介は嬉しそうに見ていた。 「本城も食べなきゃ!誕生日だよ?」 「いや、相変わらず美味しそうに食うなと思って。」 くすっと笑って柊介もケーキに手を伸ばしたのだった。
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