1章

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「柊介!はい、プレゼント」 ケーキを食べ終えた沙良が柊介に小さな箱を渡した。 「ありがと。今年はなんだ?」 ガサガサを包装紙を開けていく。 中に入っていたのは小さな置物だった。 「これは??」 「逆さにして、元に戻して。」 言われたとおりにすると中に雪が舞った。 「スノードームだよ。逆さにすると雪が降るの。冬生まれだからぴったりでしょ?」 「ありがとう。大切にする。」 そう言った柊介を沙良は満足そうに見つめた。 「俺からはこれ。」 柊介が取り出したのは少し大きな袋だった。 「開けていい?」 黙ってうなずくとリボンをほどいた。 中から出てきたのはうさぎのぬいぐるみだった。 「かわいい!!大切にする!」 ギュッとぬいぐるみを抱きかかえた沙良をこちらも嬉しそうに眺めていたのだった。
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