#02 事件

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H24 7月21日。 『…んっ…。』 布団の中には和成と私。 和成の仕事は完全なる土日、祝日休み。 だからこそ私が土曜日がオフの日はこうやって金曜日の夜からお泊まりをするのが2人のセオリーになっており、昨日、金曜日、和成は仕事が終わると私の家に来ていた。 和成と一緒に寝るのはなにも初めてではない。 布団の中で和成はたいてい自分よりはやく起きて自分にちょっかいを出してくる。 それが今日はキスだった。 唇に触れる和成の唇の感触。 私の意識は徐々に覚醒していった。 『杏…好きだよ。』 和成は私がゆっくりと目覚めるのに気がつくとポツリと呟く。 そしてもう一度、今度は長めのキスをしつつ、右手を私の服のなかに忍ばせていく。 『か、ず…あっ。…か、和成!!』 和成の手が上のある一部分をとらえると同時に私から上ずった声が漏れた。 『杏…したい。』 『和成…。ってもうしてるよね。』 私の返事に和成は軽く微笑むと同時に和成のスタートボタンは押された。 あとは和成にされるがまま。 2人は快楽の世界に堕ちていった。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 『はーっ。まったく結局朝からしてるじゃん!!』 私は行為が終わると服をパジャマからお出掛けの服に着替えつつ悪態をついた。 『ごめんごめん。だって杏にあんな声出されたら…』 『はいはいはいはーい!!ストップ。』 和成には恥ずかしさというものがないのかと思いながら私は顔を真っ赤にしながら和成の言葉を和成の口にてを当てることで遮った。 そして言葉を続ける。 『…で、今日はどうするの!?』 『そうだなー。あ、でも、杏買い物いきたいんじゃないのか?』 和成は少し考えると思い出したように私に顔を向けた。 『まぁ。確かに食品が少しねー』 私は冷蔵庫の扉をあけ、中身を確認する。 冷蔵庫の中はほぼ空に近い。 あるものといえば人参とジャガイモ、それと冷凍庫にうどんが2玉あるくらいだった。 『なら、とりあえず○△スーパーに向かって車走らせて寄りたいとこがあったら寄ってく感じだな。』 『うん!!運転手さんよろしく~』 私は和成の肩を軽くポンッと叩くとお出掛けの準備をはじめた。
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