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ー30分後。
私は和成が駐車場からとってきてくれた和成の車の助手席に乗り込んだ。
『今日はこの曲が聞きたいのですよ~』
私は和成の許可なくウォークマンで今流れている曲から好きな曲へと曲を替える。
和成はその私の行動に怒ることなくご自由にどうぞといったスタンスだ。
私は好きな曲が流れはじめた事に上機嫌になりながらおもぶろに携帯を構い始める。
そして手が動いた先は御主人様(御客様)との交流の場のSNSだ。
実は最近和成には内緒にしているが黒兎さんとやり取りをしていた。
理由というのも、黒兎さんはあの日以来、月曜日と水曜日を狙ってお屋敷(お店)に来てくれるようになり私と黒兎さんは度々顔を会わせるようになっていた。
そして会うたびにこのSNSにメッセージをくれるのだ。
私はそのメッセージを何故かわくわくドキドキしながら開いては高鳴る気持ちを押さえつつ返信をしていた。
何処か期待しているこの気持ちを「これは仲のいい御客様」と自分に言い聞かせていた。
ー★新着メッセージ1件。
SNSを開くと表示されるこの文字に私はまた何処かわくわくしていた。
――――――――――――
●黒兎
プレゼントありがとうね。
今日だけじゃなく
御給仕の時はいつも一緒に
いてくれてありがとう(^^)
えっと、あんちゃんは
推しのメイドさん…というか
好きな子です(*''*)
よくいじっちゃうのは
喜照愛楽が見えるからだよ。
どのメイドさんより
あんちゃんが大好きです。
29歳誰よりも先にあんちゃんに
デレてしまった黒兎です。
ではおまけに。
CHu 。
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