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『うん…ありがとうね。』
そして私の意識は黒兎さんへの返信に向かった。
――――――――――――
●あん
あんなくだらないものでも
喜んで貰えてほんとに
嬉しいです(*''*)
黒兎さんに大好きなんて
いって貰えてあんはとても
照れてしまうんだな/////
黒兎さんにそんなことを
いってもらうことができて
あんはとても幸せです。
馬鹿っっ///(*/□\*)
じゃああんからも
お返ししちゃうもんね!!
ххх
*もし意味が分からなかったら
次のお給仕のときに教えるね!!
――――――――――――
ほぼ営業トーク。
私は自分のこの気持ちをある程度セーブしながらも本気をぶつける。
でもきっと黒兎さんにはただの営業トークにとられるのはわかっている。
だって奥さんに子供さんもいる人が私なんかに気を持つなんて考えてみたらわかる。
「あり得ないことだ」って。
私は必死にそう思い込もうとする。
下手に期待してガッカリするのは嫌だった。
今考えてみるとだからこそダメだったのかもしれない。
期待をしないようにずっと付き合えないと思い込もうとしていた。
そして付き合えたときの想像を何1つしなかった。
子供さんがどうなるのか。
奥さんがどう生活するのか。
慰謝料に養育費。
たとえ付き合えたとしてもそこに幸せなんかあるはずもないのに…。
このときなら気持ちだってまだ引き返せた。
そんな辛い思いをすることもなかったと思う。
先のことを考えなかったからこそ引き返せなくなってしまったんだ。
でもその時の私は何も先のことを想像しないが上にありのままの今の気持ちのまま確実に黒兎さんの元に向かってしまっていた。
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