僕と君

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いつもいつも、素直になれてなくて、へこんでいる僕。 「別に仲良くなれなくてもいーから。」 これは、偽りの言葉。 それを君はいつも気づいていてくれた。 「相変わらずいじっぱりだね?」 「・・・うっせ。」 君と出会うまでそんな仲のいい人なんて出来たことなかった。 『私の名前は・・・勝負に勝ったら教えてあげる。』 2学期に転校してきた僕に、放課後突然話しかけてきて、外に連れ出され いきなりそんなことを言われて そんなこと言われたことなかった僕は焦るしかなくて。 そんな僕を見て笑いながら、いろんな場所に連れて行ってくれた。 「ここがオススメの場所!!」 「・・・特になにもないじゃん。」 「む!?そんなことないんだよ!!!」 たわいもない会話をして。 君といてたくさんの思い出ができた。 嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、・・・。 そんな思い出ができて、僕は・・・怖くなった。 ーいつか、こんなこと無くなってしまうんじゃないかー そう思い出すと、恐怖心しかなくて、怖くて、辛くて、・・・。
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