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「……それに…俺達は兄弟だから、俺が告っても軽くあしらわれるのが落ちだし………ね」 「……十羽…お前は」 どれだけ一緒に居て感じてたんだ 目の前で大事な人が居なくなろうとしていく この辛さを…… どれだけ味わってきたんだ 「お前は……すごいな」 「な、にが?」 俺は、十羽の頭を撫でながら話しつづけた。 「ずっと我慢して、気づかれないように振る舞って…辛かったんだよな?俺と同じ思いをずっと前からしていたんだな。お前は凄いよ……大丈夫だ。今泣いとけ。そして、都羽に今まで以上の、笑顔を見せてやれ」 …………そうすれば… きっと……… 「うん」 …………伝わるから 俺も頑張るから。 見て見ぬ振りはやめるから。 立ち向かうからな 一緒にがんばろう
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