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名前を呼ばれた。
遠くで呼ばれた気がしたのに、何故か紅が目の前にあった。
ルビーの様に紅い瞳は、無邪気な輝きのまま、ゆっくりと細められていった。
嗚呼、今日も朝が来た事に感謝しましょう。
ぼんやりした頭で思った。
「ローズ様、おはよう御座いますですぅー!」
「んー…おはよ、アリス」
「あらら。まだ眠たそうですぅ」
ころころと軽やかな笑い声が寝起きの頭に響く。
まあ、何と元気な事。
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