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「しらべ?紅茶入れた……ってあれ?」
すやすや寝息を立てるしらべ。
くすっと笑って、僕はサイドボードにティカップを置いて、横の席に座る。
微かに揺れながら眠るしらべ。
その傍らで、ずり落ちそうな毛布を持ち上げて、寝顔を見る。
すっかり安心した表情。
僕はしらべが起きるまで紅茶を飲みながら待とうと、カップに琥珀色の紅茶を注ぐ。
窓を見やると、白いものが窓の縁に降り積もっていた。
「雪……寒いわけだね……。」
ぱちぱちはぜる薪の音を聴きながら、しらべの寝息に耳を澄ませて、僕は目を細めた。
「ホワイトクリスマスだね……」
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