My dear

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「僕もしらべにプレゼントがあるんだよ」  そういうと、しらべはびっくりしたように眼を開く。 「はい」  そう言って僕が差し出す包みは、しらべのよりちょっと小さい。しらべはそれをおずおずと受け取って、小さな声で、 「あ……開けてもいい……の?」 と聞いた。僕はちょっと笑う。 「しらべが欲しいかなって選んだんだ。開けてみて」  コクリと頷いて、しらべは包みを開ける。出てきたのは小さなくま。 「かわいい……」 そのまましらべは固まってしまったから、僕はしらべに貰った膝かけを椅子に置き、傍によってしらべをふんわりと抱きしめる。 「それなら、鞄につけたりして、持ち歩けるでしょ?僕が傍に入れない時でも、その子が僕の代わりにいるから。……メリークリスマス、しらべ。」  僕がされるがままにされていたしらべは、少したって腕を僕に回して「メリークリスマス」と返してきた。
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