place

2/7
前へ
/19ページ
次へ
 からんころん。  古めかしい呼び鈴が、私の訪問を告げる。 「こんにちは」  私は少し白い息を弾ませながら、その家の中に向って言葉を紡ぐ。  人の気配がしたその分厚い木の扉から、 「どうぞ」  そう、声がした。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加