稲森真由 エピソード0

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弾はうねるように曲がりながら化け物に命中し、後方へと吹き飛ばされた。 私は少女のもとに駆け寄った。 「大丈夫?」 見たところ私より幼い外見をしていた、中学生だろうか? 怪我はしていないようだ。 「はい…」 少女は安堵の表情を浮かべた。 「痛ぇな…」 化け物は弾が命中した箇所をポンポンと払った。 「お前が噂の指輪の魔法使いか…男だって聞いていたが…」 私は少女と化け物の間に入るように立ち塞がった。
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