稲森真由 エピソード0
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一通り炎を消し終えると少女のもとに駆け寄った。 「大丈夫だった?」 少女は唖然とした顔をしていた。 無理もない私もそうだったから… 「立てる?」 「…はい」 不意に少女の持っていたバックが地面に落ち、荷物が広がった。 ふとあるものに目が止まった。 それは抜き身の出刃包丁だった。
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