6人が本棚に入れています
本棚に追加
「泥棒なんかじゃないですよぅ」
……女の子?
「キャッツアイか!?」
「それも泥棒なのですよぅ…」
眠そうな声。
最近、中国で、隠れてた泥棒がテレビの音声で笑っちまって、御用になったって話があったが……。
寝ちまってたパターンか?
泥棒初心者なのk……
「いい加減、泥棒から離れてくださいよ」
aな……っと。
その正体を目にして、俺はしばし茫然とした。
水色の、ふわりとしたショートカットの髪。
神々しいまでに透き通った、鮮やかなエメラルドグリーンの瞳。
そして、透き通らんばかりに、白く滑らかな肌。
極めつけは、どう考えても、京阪神緩行線201系にしか見えないワンピース。
……コレハ、イッタイ、ナニガオコッタンダ?
率直な、俺の感想。
ええ、昨日まで『一人暮らし』でしたから。
ありがちな、物語の展開だな………。
夢でも見てんのかな…。
「確かめて………見る?」
『ぎゅううううぅ』
「痛っ!!痛痛ぇ!」
あんまり疑ってたら、全力で頬を、つねられた。
最初のコメントを投稿しよう!