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「ねぇ、柚架!」
高校生活も一年半が過ぎて
二年の半ばに差し掛かっていた。
「ねぇ、柚架ってば!」
「何よ実帆、さっきから」
私の友人、柏実帆は朝から
元気よく話掛けてくる。
「柚架さ、部活まだ入って無いんだってー?」
「な、だってつまらないし」
そう、私 熱海柚架はテニス部を
辞めてから無所属を決め込んでいた。
「まあまあ、そんな柚架にお勧めの部活が有るんだー」
「お、お勧め‥?」
ニコニコと笑う彼女を訝しそうな表情で見ていると、彼女は「ふふん」と得意げに笑い
「今話題の放送部ー!」
と、盛大に叫んだ。
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