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「ルミン・セティアです。本日よりお世話になります」
簡単な挨拶と共に、先程誉められたばかりの敬礼をする。
「話は聞いている。シェチナ大隊麾下ホークト中隊だ。お前を歓迎する」
それに応じる隊長。
彼は楽にするよう指示すると、
「いきなり全員の名前を覚えるのは辛いだろうから、まずは小隊から覚えて行け。ユクト夫婦、後は頼む」
レルトの近くにいた男女を呼んだ。
「ようこそ、ホークト中隊へ。私はホークト中隊第3小隊副長、かつ貴方の教官でもあるスフィア・ユクト。それでこっちが……」
「同小隊長のアーシュ・ユクトだ。俺も教官だ」
若い二人の男女はそう名乗る。
スフィアがさばさばした感じがして、アーシュは物腰の柔らかい印象だった。ファミリーネームの一致や先程の言葉より、彼らが夫婦なのは間違いないはずだ。
「それで、次は教え子達……けど、レルトとミルは良いわね」
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