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あんた
その日から、彩と私はずっと一緒にいた。
なのにね、一緒に居すぎたから分からなかったんだ。
「おはよ~う、彩ちゃん!」
「…………………」
「えぇ!無理~。ひどくない?前まで一緒に居た仲じゃん!!」
「よらないで。」
「はぁ!お前調子乗んなよ。」
「ちょっとおいで彩。」
「放せ!!!」
「うっせぇよ。」
バキッ!!
「痛っ!!ゴホッ」
「へっぼいのに逆らうなっての!!!」
「……………」
彩は彼女らを睨み付けた。
「ハハせいぜい自殺しないように頑張って!!」
「ハハハハハハハ」
「アハハハハハ」
「彩?」
「………涼……?」
「彩!!どうしの?!」
「涼……あんた……辛かったねぇ……」
彩は瞳に涙をいっぱい溜めて言った。
「彩……………」
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