7月18日

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7月18日

今日、この教室に彩が居ない。 「(彩、休みかな?)」 「キャーーー!!!」 クラスの女子が叫んだ。 「女の…子が…屋上…から…落ちて……きた……」 誰もが自分の耳を疑った。 私は、何故か彩の顔が浮かんだ。 「彩!!!」 私は、素早く席を立って校庭へ向かった。 まだ校庭には誰も居ないということはまだ誰もこの騒ぎに気付いてないのだろう 私は、無我夢中で走った。 あの女の子が彩でないように願いながら。 その女の子のもとについたその女の子は...... 「あ…や…?」 そこに落ちてきた女の子は紛れもなく、彩だった。 「うっ゙…」 私は一瞬吐き気に襲われた人間の死体を見たのは初めてだったからだろう。 その後に、瞳から幾つもの涙がこぼれた。 “シンダ”“コロサレタ” “アヤガシンダ” 私を助けてくれた彩が、私の目の前で頭から血を流し倒れている。 私は、昨日彩に言われた事があった。 『ねぇ涼、』 「ん?」 『もしだよ、あたしが死んだらあたしの下駄箱見てね。』 彩は昨日から死のうと思ってたんだ。 何で気付かなかったんだろう。 私は走って彩の下駄箱へ向かった。 そして、下駄箱を開けると一通の手紙が入っていた。
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