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「陽太…本気なんだな?」
「ああ、本気さ。」
僕は焦げているウインナーを落としてしまった。
「俺は和葉のコトが本気で好きだ。
小学5年のとき和葉から目が離せなくなって、見ているだけでドキドキするんだ。」
…お弁当は喉を通らない。
真っ赤な陽太から目が離せない…。
「和葉?聞いてんのか?」
「…!ごめん。
陽太の気持ちは良く分かった。」
「和葉…。」
「でも、僕が陽太のコト、今は友達としてみている。」
「…和葉、じゃあ今の話はなかったコトにしてくれ。」
「でも今、僕の胸もドキドキしているんだ。陽太から目が離せない…。」
「……!か…ずは。」
陽太が突如僕に抱きついてきた。
「陽太…!何をするんだ?」
「自分でも抑えきれないっ…。」
「ここは学校だろう!やめっ…!」
…キーンコーンカーンコーン
「ホラ陽太、昼休み終わったから教室戻るぞ!」
「…ん。」
…ビックリした。
いきなり抱きついてくるなんて思いもしなかった。
口ではやめろと言ったけど、体は拒もうとしなかった…。
ウインナーは落としたままだった。
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