―ケイカク―

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「いや?なにやってんのかなーって」 「あァ、いや夏休みどーしよっかなって話してたとこだ」 「あー、もうすぐ夏休みだもんねー……で?どこか行くの!?」 「だから今それを考えてんの」 半ばめんどくさそうに答える。 「ジュース買ってきたよー」 千棘が来てから少しして女生徒3人がこっちに近づいてきた。 「おぅ、すまねぇな小野寺、宮本、鶫!」 いや、別にパシりに使ってたわけじゃないぜ?小野寺が自分に行かせてって言うもんだからね!? 小野寺小咲。カンタンに済ますと俺の好きなヒトになる。すべてにおいて俺の理想の女子だ。 宮本るり。いつも小野寺と一緒にいて俺への罵り方がハンパなく、なにを考えてるかわからない。 鶫誠士郎。名前こそ男っぽいがれっきとした女子だ。「ビーハイブ」の優秀なヒットマンであり、以前俺と戦ったこともある。 「お嬢!ミルクティーです。どうぞ」 「ありがとう、つぐみ」 「あ、一条くんの分も買ってきたよ」 「お、さんきゅ小野寺」 「あれ、るりちゃん俺のは?」 「水道水でも飲めば?」 「あれ?るりちゃんジュース2つ持ってんじゃ…」
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