―ゼンジツ―

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土曜日。俺は別にやることがなく公園で1人、ベンチで途方に暮れていた。 「ふぅ…」 あー、小野寺がいたらもっと気持ち良いだろうなぁー 「あらっ!楽様!?」 ……チェンジ。 急に名前を呼ばれた、聞いたことのある声で。そして声の主は「いつものように」、 「会いたかったですわー!」 抱きついてきた。 「ちょっ!おい橘!?」 「だーれだっ?」 「それをやるなら目を隠せよ!橘!橘万里花!」 俺は橘の腕を振りほどく 「なんなんだよいきなり!?」 橘万里花。警視庁長官を父にもつ転校生で俺の許嫁という設定だ。 「知りたいですか?」 ………。 「……あぁ」
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