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まぁ自己紹介はこの辺にして――
「なぁ? 今日マクド○ルドよらね? オラ、腹減ったぞ」
「いいね! じゃあ今行こう! すぐ行こう! 今すぐ行こう!!」
「だな。って言うかお前テンション上がりすぎ」
「いいじゃん! 僕マ○ク好きだし」
「じゃあ行くか……それより、お前の後ろに鬼がいるんだが」
「え? それってどうゆう……」
俺は聖恋が言葉を言い切る前に彼が背を向けてる校舎――正確にはこいつの真後ろを指差す
頭の上にクエッションマークを数個浮かべながら振り返る
そこにいたのは――
「せ~れ~ん~!!なんで逃げるのよ!!」
どう見ても聖恋ハーレム1号のツンデレ幼馴染さんがお前般若か、と言いたくなる顔で仁王立ちしていたあ
「ん? 僕は別に逃げてないよ?」
なんか冷静だな。もっと取り乱して欲しかった。まぁこんなイベントじゃこんくらいが限界か
「嘘言いなさい!!さっき私が呼んだのに無視して行ったでしょ!?」
いや、それはただ気づかなかっただけだと思うが……怖いから何も言わないけど
「本っ当にごめん!! 優也を待てせちゃ悪いかなって思ってて急いでたんだ!」
「はぁ~? こんなやつのために急いでたの?」
「こんなやつなんて言ったらダメだよ! 優也はすごくいい人なんだからね!」
おぉ、よせやい。そんなに褒められたらお前の腸ブチ抜きたくなる
「まったく、今度からは気をつけなさいよ、ね!」
「痛ぁ!」
今、ツンデレの語尾が強かったのは言うまでもなく聖恋の頭の天辺めがけて拳骨を頂戴したためである。お~コワ!
「ふん、今日はこの辺で勘弁してあげるわ。じゃ、私はこれから行くとこあるから」
「そうなんだ。どこ行くの?」
「あ、アンタには関係ないわよ! とにかく! もう時間ないからもう行くわね! それじゃあバイバイ」
そう言って足早にこの場から逃げ出して行ったツンデレ。いいか、この場を後にしたんじゃない。逃げたんだからな? ここ重要だぞ? まぁ近いうちに聖恋の誕生日だからたぶんハーレム軍団はそろってプレゼントでも買いに行ってんだろうな
「結局、なんで僕はあの時呼び止められたんだろう?」
「乙女の心なんて貴様には1万年と2000年あっても理解できない」
「ヒドイ!!」
ちなみに俺の誕生日プレゼントは聖恋に投げジャーマンだ
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