【お花見料理】

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「ありがとう、りり。」 王理は、りりが持ってきたボックスを開けた。 その間に、りりがあらかじめ用意された花見用のお弁当を開ける。 大きな容器に、ぎっしり並べられた料理は、スペイン風居酒屋のバルをしている王理の手作りなので、どれも洋食だった。 「お皿とお箸とフォークとスプーンと紙ナプキンもあるのー。あとね、コップも。」 「すごい・・・何でも出てくる・・・」 りりが開けたボックスは、アウトドア用のもの。 次々に並べられる皿や料理に、 楪は目を丸くした。 「冷製のお料理もあるのー。他のも冷めちゃってるんだけど。」 「俺は冷たいもんの方がいいな。」 京も、料理の中身をのぞき込む。
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