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4人は花を愛でながら料理をつつき始めたが、ふと、王理が気づいた。
「そう言えば、依頼がきていたよね。」
「狸なの、主様。でね、でね、悪い子なのっ!お雪ちゃんをね、転ばせちゃってねっ。」
「・・・りり。落ち着いて、順番にゆっくり話そうね。」
狸の出現に驚いたお雪が転倒して、それを起こしたのがりりなのは知っている。
その後、王理はというと、百が携帯の使い方に困っていたのでずっとレクチャーしていた。
その間にもいろいろな式神やら神やら祓い屋に会ったらしいのだが。
王理が顔をあげたら、いつの間にかりりだけになっていた。
「お雪ちゃん、抱っこされて連れていかれちゃった。」
それに気づかなかった王理も、少しぬけている。
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