【お花見料理】

10/11
前へ
/74ページ
次へ
「気にしない、気にしない。」 王理は、二人のような飲み方はせずに、ゆっくりとワインを一口ずつ味わっている。 「今日は桜を愛でようよ。散り終わったら、また1年は見られないんだし。それよりも、これからよろしくね、 楪ちゃん。」 「よ、よろしくお願い、します。」 「よろしくなのーっ!」 王理に頭を下げた 楪を、いきなりりりが抱きしめた。 Gカップの胸が、 楪の鼻と口を塞ぐ。 苦しくなってもがく 楪から、王理はりりを引き離した。 「りりー。俺もよろしくー。」 「よろし「止めなさい。」」 同じように抱きつこうとしたりりを、さすがに王理が制止した。 「す・・・すごい技なの、です・・・」 そして、息がつまりかけた 楪は、りりの胸に怯えた。 どこに行っても、イマイチ風流に浸れない王理とりりだった。 終.
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

126人が本棚に入れています
本棚に追加