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「気にしない、気にしない。」
王理は、二人のような飲み方はせずに、ゆっくりとワインを一口ずつ味わっている。
「今日は桜を愛でようよ。散り終わったら、また1年は見られないんだし。それよりも、これからよろしくね、 楪ちゃん。」
「よ、よろしくお願い、します。」
「よろしくなのーっ!」
王理に頭を下げた 楪を、いきなりりりが抱きしめた。
Gカップの胸が、 楪の鼻と口を塞ぐ。
苦しくなってもがく 楪から、王理はりりを引き離した。
「りりー。俺もよろしくー。」
「よろし「止めなさい。」」
同じように抱きつこうとしたりりを、さすがに王理が制止した。
「す・・・すごい技なの、です・・・」
そして、息がつまりかけた 楪は、りりの胸に怯えた。
どこに行っても、イマイチ風流に浸れない王理とりりだった。
終.
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