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「安心しろ、昴。何かあったら雪が始末してやる。」
「何もしないよ?ほらほら、おいで。」
「お客様2名様、ご案内ー。」
ヒールが折れたので、りりはもう片方の靴も脱いで裸足になっていた。
そんなことも気にせず、りりは昴の腕にしがみついて引っ張っていく。
自然、彼女のご自慢の胸が昴の腕に当たる。
「こら!低級な式神の分際で、昴から離れんか。」
肩の上から雪が叱っても、りりのテンションは下がらない。
「あー・・・すまないねえ、昴くん。」
「いえ・・・」
そんなことより、昴は知りたかった。
王理は何故自分を知っているのか。
敵と知りながら、何故店に招き入れようとしているのか。
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