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「雪(せつ)と言う。お前よりずっと高位の式なので、むやみに話しかけるな。」
「雪ちゃーん、かわいい!真っ白!」
「人の話を聞かんか!」
りり、怖いもの知らず。
「すまないねえ、昴くん。うちのりりは、こんなんで。」
「いえ・・・」
雪に怒られながらも、笑顔のりりを見て、さすがに昴も毒気を抜かれた。
「簡単なランチプレートで悪いけど。好き嫌いなんかあるかな。それと、雪くんは・・・」
冷凍庫から、王理が肉の塊を出してきた。
「鹿肉があるから、それを削いであげるよ。生でいいかな。」
「冷凍か。まずそうだ。」
「雪。」
雪のストレートな発言に、昴が眉をしかめた。
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