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王理は、手早くオムレツを作り、サラダとパスタを添えて出した。
「こんなもので悪いけど。花見で結構食材使ってしまったんで、あまり大したものができなくてごめんね。」
「いえ、いただきます。ちゃんと代金も払いますから。」
「いらないよ。りりが迷惑かけたんだし、こちらが勝手に連れ込んだんだし。」
「まったくだ。・・・離れろ、女!」
りりは、怒鳴られようが威嚇されようが、にこにこと昴の隣に座って雪を見ている。
「ああ、そうだ。何で君の名前を知っているのか、だったね。」
昴が食べ始めると、王理は自分の分のコーヒーを入れて一口飲んだ。
「それはね、僕が祓い屋としてへっぽこの部類だからだよ。」
「?」
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