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事後報告。
親が離婚したんで爺ちゃん家に引っ越しましたw
俺は高校三年なんで転校無しだけど、小4の弟は近くの小学校に転校した。
爺ちゃんの家に住んでるのは、爺ちゃん、婆ちゃん、博叔父さん、武伯父さん、武伯父さんの娘で6つ下の小4の渚、小1の風に新参者の俺、玉城圭に弟の玉城剣と母の玉城節子の計9人の大所帯で暮らすようになって一年が経過しようとしていた。
「う~さみ~…」
俺の朝の日課。
朝5:00に新聞配達のニーちゃんから直で新聞を受け取るとこから一日が始まる。
新聞を受け取ると、急いで家に駆け込みポットから注いだお湯で茶を入れてチラシと一面記事の確認をする。
お? ケン●のチキン、ゆず湖沼とか美味そ~。
「じじ臭…」
背後から辛辣な言葉をかけて来たのは、従妹の『渚』小学校4年生。
女子にしては短めのベリーショートの髪に、このくそ寒いのに黄色の半袖のTシャツに白の短パンという真夏の格好をし額には薄っすら汗までかいている。
…コイツの周辺だけ夏でも来たのだろうか?
「ピチピチの男子高校生捕まえて酷くない~つか寒くねーの!?」
「うっさい! 居候! 自主的な朝練よ!」
そういやコイツ空手とか習ってたっけ…朝練かぁ…懐かしい響きだね。
「そりゃ御精の出ることでぇ~」
「なによ!そのいいか____」
何か言い返そうとした渚の視線が、泳ぎ俺の頭上を凝視した。
これってアレっすか?
「ナニカいるんすか? 渚氏?」
「血まみれ女の生首が笑いならこっち見てる」
Ho! 朝5時の生首キタコレ!
「へぇ~それ美人?」
軽口を叩く俺に、渚は眉間に皺をよせた。
「…面白くないわね、剣ならもっといい反応するのに」
「うわぁ…悪趣味~あいつ怖がりなんだから虐めてくれるなよ~(笑)」
「アイツの存在価値なんてその程度しか無いわ!」
うわっ、正に外道!
アンタって本当つまんない、霊もあきれて消えちゃったわよ!と言うと空手少女は風呂場の方へと歩いていった。
まあね、よくある話っすよ。
引っ越した先の母親の実家が全員ユーレイ見えます!
感じます!
なんてのはね!
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