脇役にすらなることが出来ない

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朝。 時間で表すと7時30分になる頃に一人の男は静かに起床した。 この物語でみると、主人公ではあるが、世界でみてみると主人公とはほど遠い。 さらに脇役の中でもさらに脇役である。 名前は山田 竜太 どこにでもありふれていそうな名前だ。 竜太「ふあぁぁ…。今日でしばらくは学校が休みになるわけだな。」 今日の日付は12月22日。本日が終業式であり、今日から竜太の通う高校は冬休みに突入する。 竜太「今年も何事も無く終わるといいな。」 竜太が持つ、数少ない願望をポツリと口に出し、ゆっくりと確実に登校の準備を始めた。
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