0人が本棚に入れています
本棚に追加
「よ!ミニスカサンタさん!」
「あ、トナカイさん。お疲れ様。」
涼太が見つけた女子は、同じバイトでプレゼントを配っていたミニスカサンタさん=ゆり だった。
2人は他の数人と遊園地のイベント係りとして働いていた。
「今日は1人なの?いつもの先輩は?」
「今日はいない。」
「そっか、俺もいつもの先輩は先に帰っちゃった。」」
と、涼太はゆりが一瞬手を口にあて暖めているのに気づいた。
「あのさ、これからなにも予定なかったらさ2人で遊園地まわらない?」
「えっ、いつもプレゼント渡しにあるいてるじゃん。」
「ま、いーじゃん。いーじゃん」
と、涼太は手を暖めていたゆりの右手をそっと涼太の左手で掴み涼太の左ポケットに入れた。
わずかな時間であったが沈黙が続いた。
『あっ!』
2人は同時に声が出た。
「あ、ゴメン。先いいよ。」
「あ、いいよ先に。」
と、少し譲り合いになり、涼太が口を開いた。
「とりあえず、広場出て観覧車のとこまであるく?」
「そ、そうだね。」
といいながら、2人はクリスマスツリーの広場を出て観覧車のところまで歩くことした。
「なんか、いつもの道が緊張する。」
「ほんと、なんでだろう?」
と歩いているうちに、あっという間に観覧車までついた。
最初のコメントを投稿しよう!