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ここでやっとスタートラインに立てた。そんな気がする。
「ご意見BOX設置完了!」と勢いよく入ってきた二人を見て私は安堵の溜息。
「いけない!!もう11時30になるよ!?」と白は言った。・・・?はて?11時30になってまずいこと・・・
「浴場施設と食堂が閉まる!!」あぁーそっか。これはさすがにまずいか・・・。・・・いや、まて。
「自室にあるじゃん。」私より先に日向が言った。
「一人は・・・さみしい・・・ってか怖いんだもん。」
まったく。子供か!って言いたいところだが、白が言うと、その・・可愛い。
「わかった。私の部屋来る?」
申し遅れたが、この学校は寮制。女子寮、男子寮、特別寮があり、私たち3人は特別寮。
まあ、こっちの方が何かと便利で筋が通るので来た。
24時間出入り可能なうえ、徹底したセキュリティ。内装や食堂、豪華大浴場など・・・一般寮とは格が違う。
初めて中等部の時来た時はすごいびっくりしたっけ・・・。白は高等部から特別寮だから、慣れていないのか。
それにしてもこれからは3人ずっと一緒と思うと・・・嬉しい。
「なにボサッとしてんの?早く行かなきゃ。明日早いし・・・。」
日向は怪訝な顔をしている。
「え?っあぁ~ごめん。テストだしな。急ぐか。」
そういって、走ろうとした時だった。急に白が足を止めて真っ青になってるのを見て
「どどどどど・・・どうした!?体調不良!?」と慌てる私に目を向け
「あっ・・・明日、テストなの?」
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