悪女ですが、なにか?

5/19
前へ
/19ページ
次へ
しかしながら転生してしまえばその「モブ」にも感情があり、普通に生きていた。 風景は苦心したグラフィックの平面世界ではなかったし、登場すらしなかった使用人さえちゃんと人間だった。 つまり、ここはもう「現実」なのだ。 前世でゲームとして制作した架空のご都合主義ファンタジーではなく、今、自分が生きているただの現実で、一日が終わって寝て目が覚めたら翌日になる日常の世界。 (あ、じゃぁ大丈夫だわ。) 「私」がパニックになる必要もない。ただ生活していればバッドエンドにはならない、と確信した。 理由は簡単。 この世界にもちゃんと法律というものがあるから。 世界観はさておき、「王国」という国を維持するためには普通に規律も法律もあって、犯罪は犯罪だからだ。 、
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加