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しかしながら転生してしまえばその「モブ」にも感情があり、普通に生きていた。
風景は苦心したグラフィックの平面世界ではなかったし、登場すらしなかった使用人さえちゃんと人間だった。
つまり、ここはもう「現実」なのだ。
前世でゲームとして制作した架空のご都合主義ファンタジーではなく、今、自分が生きているただの現実で、一日が終わって寝て目が覚めたら翌日になる日常の世界。
(あ、じゃぁ大丈夫だわ。)
「私」がパニックになる必要もない。ただ生活していればバッドエンドにはならない、と確信した。
理由は簡単。
この世界にもちゃんと法律というものがあるから。
世界観はさておき、「王国」という国を維持するためには普通に規律も法律もあって、犯罪は犯罪だからだ。
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