曖昧な記憶とその拳

3/16
前へ
/31ページ
次へ
時刻は5時20分。 朝食は砂糖多めのミルクティーと、買いためてある小さなロールパン。 それを口に放り込んだ。 「んー。美味しい。」 いつもと同じ味だけど、やっぱり美味しい。 それから、ふと携帯に目をやる。ピカピカと右下が光っている。 「メールだ。」 画面を開くと、送り主の所には「田崎加奈子」の文字。 その内容は…。 『おはよう。今日も仕事頑張ろうね。ところで、林クンはどうなのお?彼氏としてありな感じ?応援してるぞ!』 「もう!!」 思わず携帯を乱暴に閉じた。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加