曖昧な記憶とその拳

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コンシェルジュの制服に着替えると、すかさず「今日もよろしくね。」と稲塚さんが声を掛けた。 今日もまた林クンの教育係か…。 なんか気が重いんだよねえ。と思っていたが 行ってみるとそうでも無く、時々する林クンとの会話は意外にも楽しくて…。 意外って失礼か(笑) 仕事は結構弾んだ。 でも―。 「娘が今日一人で泊まるからしっかり、お世話して。」 という相談を受けて余裕が無くなった。 一人で泊まる娘と聞いて、想像していたのは13歳くらいの子。行ってみるとそこには実にワガママな5歳の子だった・・・。 「絵本読んで!!」 から始まり、 「おんぶして。」 「だっこして。」
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